若手採用を進めるのに不利な企業イメージ
プレジデントオンラインの記事にあったタイトルが
「”社員のファッションが微妙”は大きな損害。ホームページが格好よくても無意味」https://president.jp/articles/-/24017?
ええ!? となりませんか。
社員の服装までチェックしなければならないのかと。
ホームページが格好がいいことは大前提として、それでも意味が出ないのは、社員のファッションであると書いてありました。
企業のブランドイメージが大切だとのことなのですが。
引用しますので、一度読んでみてください。
“日本の中堅・中小企業では、現在深刻な人手不足に直面しているが、人が集まらない理由に、経営者が気づいていない企業のブランドイメージを低下させる負の因子がある。
人が集まらない企業の典型例としては、
・就業中はビジネススーツの着用が義務付けられている
・幹部から社員までファッションセンスに乏しい
・オフィスは旧来型の事務机を使い、インテリアへの配慮がない
・上司に背中を見せて働くデスクの配置になっている
・社用封筒・レターへッド・名刺など社用ツールがデザイン化されていない
・トイレのしつらえが古く快適でない。男女別に分かれていないといった特長がある。”
とのこと。そして、
“一方、企業規模が小さく、社歴が浅くても、人材が集まる会社がある。その特長は、
・社員がカジュアルウエアで働いている
・オフィスは知的労働生産性を高めるように配慮され、快適なインテリアになっている
・自由な社風であることがオフィス空間から伝わってくる
・制服のある企業では、デザイン化され独自のユニフォームを採用している
・トイレや社員食堂が快適で、独自の工夫があるといった点だ。
負の因子を持つ企業が、いかにホームページをデザイン化し、魅力のある企業に見せようとしても、会社訪問した段階で若者たちは柔軟性に欠ける企業であることを読み取ってしまう。企業のブランドイメージは顧客に対してはもちろん、人材を集める上でも欠かせない要素になっている。”
プレジデントオンライン
会社のイメージって大切なんです。
ブランディングイメージと書かれていましたが、どのような会社に見えているか、どのような雰囲気の会社であると見られているかで、採用にも大きな影響があります。
近年、少子化により高校や大学でも生徒を確保するのが難しくなってきていますよね。そこでそれぞれの高校では様々な取り組みが行われています。
学生向けの「みんなの高校情報」というサイトの中には、「制服ランキング」というコンテンツがあります。人気の制服順に高校を並べているのです。
受験先の大切な要素として「制服」が上がっているということです。
ですので、高校では制服のモデルチェンジをするところが多くなりました。
また、大学のオープンキャンパスで見られるのが、「トイレ」「学食」だそうで、トイレや学食のおしゃれさや充実を図る大学も多く見られます。
企業となるともちろん、来たくない奴は来なくていい、でしょうし、仕事にそんなものは関係ない、という考えもあるでしょう。
ですが、気持ちいい職場で仕事をするのと、煩雑で機能的でもない職場で仕事をするのと、社員のモチベーションはどちらが高くなると思いますか?
会社のブランドは社内の雰囲気からも醸し出されるものです。
例えば「一歩進んだアイデアを形にする」というような強みのブランドの会社を想像して見てください。明るく開放的で、おしゃれな社内を想像しませんか?社員のファッションもオシャレで洗練されている。ああ、ここだったらオシャレで新しいアイデアを出してくれそうだな、と思いますよね。
もしくは「丁寧な対応でお客様に安心感を」というブランドだったら、落ち着いていて、整理整頓された会社で品のいいスーツを着こなしている社員を想像しないでしょうか。ダサい着崩れたスーツは着ていませんよね。
会社へ行くのに、身だしなみをきちんとして行こうと思うか、会社だからなんでもいいやと思うかは、会社の雰囲気の問題です。
その会社で働いているという満足度、優越感があれば、必然的に会社が掲げたブランドに合った身だしなみで会社に行こうと思うものです。
会社をブランド化するというのは、この会社に来られてよかった、と社員に思ってもらうものでもあります。
社員の服装を今一度見てみてください。
社員の服装を通して、会社のブランドが透けて見えるというわけです。
どうでしょうか。社員の皆さんの服装は会社のブランドイメージに沿っていますか?
うえあおい
ブランドテーラー
ブランディングに携わって15年。いや、20年..ちょっとサバ読みました。
女性向けのブランディングが得意です。